【横浜ゴム】農機向けタイヤへの大型投資 2016/03/29

横浜ゴムは、2016年3月25日、農機や建機向けタイヤ製造のクライアンス・タイヤ・グループ(ATG)を買収すると発表した。取得額は1371億円。完了は2016年7月1日。横浜ゴムの2015年12月期の純利益363億円に対し、ATG株式の取得額は1371億円と約3.7倍の水準での大型投資となる。

農機向けでは、人口増で食料需要が増えており、乗用車向けより安定的な販売が見込めるとしている。

【ATGの業績推移】

ATG株式の取得額は約1371億円。一方、横浜ゴムの保有現金は2015年12月末時点で422億円、有利子負債は1909億円であるため、手元の資金だけでは1371億円の充当は難しい。そのため、資金調達を行う可能性がある。

横浜ゴムは「買収資金は手元資金と金融機関からの借入で賄う」としている。

中国やインドを含むアジア地域の農機需要は2023年に2013年の2倍の1380億ドル(約15兆円)になると試算されている。

	2013年	2023年
農機の需要動向	690億ドル	1380億ドル

横浜ゴムの業績推移

	売上高	経常利益	純利益	純資産	総資産	自己資本比率
2016年(予)	6520億円	510億円	340億円	-	-	-
2015年	6298億円	493億円	363億円	3446億円	7107億円	47.7％
2014年	6252億円	558億円	405億円	3307億円	7345億円	44.1％
2013年	6016億円	595億円	350億円	2790億円	6535億円	41.4％
2012年	5597億円	523億円	326億円	2113億円	5438億円	37.5％

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