クラリオンは、画像処理・画像認識技術を応用して駐車や走行を助けるシステムの開発に取り組んでいる。車両の周辺情報を表示する全周囲俯瞰映像とカメラを用いて接近する歩行者や車両を検知するシステム開発が中心。
安全運転支援システムは、走行中の車両に警報を促す画像認識システムとして、交通事故の低減化に貢献。今後、予防安全制御システムとしての進化が期待されている。
クラリオンの主な安全運転支援システム
項目 | 内容 |
安全運転支援システム | 全周囲俯瞰映像 |
駐車支援システム | |
車線検知 |
【全周囲俯瞰映像】
ドライバーに対して自車周辺の視界補助を提供するだけでなく、画像認識技術の組み合わせによって、あらゆる方向からお障害物を検知し、通常のリアルカメラよりも広い刃にを表示することができる。
【駐車支援システム】
画像認識技術によって駐車枠を認識し、駐車スペースを決定。自動駐車モードを実施する。自動駐車動作中に歩行者などの障害物を検知すると、車両を一旦停止することも可能となっている。
【車線検知】
画像認識技術で車線を検知し、ドライバーへ車線逸脱警告を発する。
自動運転車向けカメラの動き
項目 | 内容 |
車載カメラ増産 | 2013年17万台→2016年100万台 |
自動駐車システム向けに導入 | 2018年をめど |
【車載カメラ増産】
クラリオンは車載カメラの年産能力を2013年度の約17万台から2016年度に100万台超に高める。世界全体の生産能力を2016年度に200万台に増やす計画で、その50%をタイで製造する方針。クラリオンは日産自動車と関連技術を共同開発。日産向けなどに供給している。
調査会社富士カメラ総研は、車載カメラモジュールの世界市場が2025年に3609億円になると試算している。
項目 | 内容 |
生産能力 | 2013年17万台→2016年100万台 |
クラリオンの業績推移
売上高 | 営業利益 | 純利益 | 資本 | 資産 | 自己資本比率 | |
2015年(予) | 2200億円 | 110億円 | 70億円 | - | - | - |
2014年 | 1986億円 | 73億円 | 48億円 | 349億円 | 1294億円 | 26.9% |
2013年 | 1913億円 | 54億円 | 39億円 | 261億円 | 1237億円 | 21% |