住友精密工業は、ボンバルディアのリージョナルジェット機などの降着系統システムを手がける。また、ホンダのHonda Jet、三菱重工のMRJの降着装置開発にも参画している。住友精密工業は、国産ジェット旅客機他の脚システムなどの開発を推進し、量産化にも備える。
住友精密工業 設備投資を2.3倍に引き上げ
住友精密工業は、2015年度の設備投資を前期比2.3倍の約54億円に引き上げる見通し。設備投資の半分を航空機部門に充当。2工場に機械加工設備やメッキの最新設備を導入。外注していた工程を自社生産に切り替え、生産効率を高める。
項目 | 内容 |
投資額 | 54億円 |
対象 | 航空機部門の設備投資 |
小型ジェット旅客機の進捗
【Honda Jet】
Honda Jetは2014年に量産が開始。2015年4月23日に機体を公開した。米国当局から最終承認を得て、顧客への納入を開始する。年50機で生産を開始し、2017年には100機に引き上げる計画。米国以外に南米や欧州、アジアにも供給する。
項目 | 内容 |
生産 | 50機→2017年100機 |
【MRJ】
MRJは2015年11月に初飛行を実施。2017年に初号機を納入。受注数を2014年の407機から2018年に1000機に引き上げる計画。
また、三菱重工は愛知県にMRJの部品を取り扱う大型物流施設を新設するもよう。着工は2016年。1機100万点の部品を1ヶ所で集中管理し、生産効率を向上させる。
項目 | 内容 |
初飛行 | 2015年10月末 |
受注 | 2014年407機→2018年1000機 |
100席以下の小型機の機数予測
2011年 | 2031年 | |
機数 | 4270機 | 9306機 |
住友精密工業の業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2015年(予) | 565億円 | 17億円 | 10億円 | - | - | - |
2014年 | 471億円 | 20億円 | 14億円 | 354億円 | 818億円 | 42.4% |
2013年 | 450億円 | 13億円 | 5.8億円 | 332億円 | 799億円 | 41% |
2012年 | 401億円 | 8.5億円 | 2.6億円 | 336億円 | 755億円 | 44.1% |