セガサミーホールディングスは、カジノを含む複合リゾート(IR)事業を将来の新たな柱と捉え準備を進行。法制化後に事業者として選定を受けるための重要なポイントを、実績に裏付けられたIR開発・運営のノウハウになるとし、カジノオペレーションやホテル・エンターテイメント施設、物販、飲食などを含むIR施設全般の開発・運営にかかるノウハウを蓄える。
また、国内IRへの参入が実現した場合は大規模な投資が必要となる。収益変動の中でも戦略投資を安定的に実施できるよう、ネットキャッシュ1500億円~2000億円の余資を準備し、株主資本の厚みを維持する。
カジノ関連 知見獲得に向けた布石
項目 | 内容 |
IRへの布石 | 韓国でIR建設。開業は2017年 |
セガサミークリエーションを通じ、カジノ機器開発へ取組 | |
フェニックス・シーガイア・リゾートの運営 | |
韓国釜山で最先端複合都市「センタタムシティ」開発計画に参画 |
【韓国でIR建設】
2014年11月、韓国パラダイスグループと韓国でカジノを中核とするIRの建設に着手。総事業費は約1400億円。開業は2017年4月。2019年に売上高600億円、営業利益100億円を目指す。セガサミーホールディングスはパラダイスグループとの合弁会社に45%(約150億円)出資している。
合弁会社 | |
投資額 | 150億円 |
保有割合 | 45% |
IR計画 | |
総事業費 | 1400億円 |
開業 | 2017年4月 |
業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2016年(予) | 3800億円 | 200億円 | 100億円 | - | - | - |
2015年 | 3479億円 | 164億円 | 53億円 | 2999億円 | 5329億円 | 55.3% |
2014年 | 3549億円 | 169億円 | ▲113億円 | 3226億円 | 5288億円 | 60% |
2013年 | 3780億円 | 405億円 | 307億円 | 3482億円 | 5429億円 | 63.2% |
2012年 | 3214億円 | 209億円 | 334億円 | 3200億円 | 5285億円 | 59.7% |
2011年 | 3955億円 | 581億円 | 218億円 | 2963億円 | 4974億円 | 58.9% |
2010年 | 3967億円 | 681億円 | 415億円 | 2854億円 | 4586億円 | 60% |
【リゾート事業】
テーマパークやリゾート施設開発・運営、海外におけるカジノ施設運営などを通したノウハウ蓄積に取組。統合型リゾート(IR)事業の実現に,受けた先行投資を進める。
2014年 | 2015年 | |
売上高 | 150億円 | 164億円 |
営業利益 | ▲23億円 | ▲18億円 |
営業利益率 | ▲15.5% | ▲11% |