無料通話・無料メールアプリのLINEは、2015年内の上場を目指すもよう。東証への上場を最優先しながら、米国での上場も模索する方針。
LINEは無料通話・無料メールアプリ「LINE」を筆頭に、検索サービス「NAVER」、総合ニュースサイト「livedoorニュース」、ブログサイト「livedoor Blog」などを展開している。収益源は「スタンプ」と呼ぶイラストの販売が20%、ゲーム課金が60%を占める。
上場による主な資金使途
上場で得る資金は、海外展開やアプリの開発に充当する計画。北米地域を重視し、大量のCMを打つほか、米国文化に合わせたサービスやスタンプの開発を加速する。
LINEの主な取組
【ゲーム開発会社向けファンドを設立】
日本国内のゲームコンテンツ会社を対象とした投資ファンド「LINE GAME Global Gateway」を設立。投資額は100億円。運用期間は2014年9月から2019年。ファンドを通じて日本のゲームコンテンツ会社やゲームコンテンツの開発を資金面で支援。「LINE GAME」のプラットフォームを通じ、海外への展開を積極的に支援。日本発で世界に通用するコンテンツ創出を目指す。
項目 | 内容 |
投資額 | 100億円 |
対象 | ゲーム開発会社 |
運用期間 | 2014年9月~2019年 |
【サービス】
金融や音楽などのサービスを開始。ソニー・ミュージックエンターテイメントとエイベックス・デジタルと共同出資会社を設立し、音楽配信を開始。対話アプリのアカウントとクレジットカードや銀行口座の情報を連携させ、ネットや実店舗で支払いができる決済サービスなどを開始する。
項目 | 内容 | 時期 |
地図 | 商業施設などの建物内地図を提供。パルコやルミネと提携 | 2014年秋 |
決済 | クレジットカードや銀行口座と連携し、実店舗で支払い | 2014年冬 |
音楽 | 音楽配信開始 | 2014年内 |
SNS | 誰でもID作成を可能にし、公人商売や企業販促などに活用 | 2014年内 |
ゲーム | サイバーエージェントやグリーと連携 | 未定 |
LINE関連銘柄
コード | 企業 | 内容 |
3662 | エイチーム | 韓国NHNエンターテイメントとLINEなどスマートフォン向けゲームを共同開発 |
3622 | ネットイヤーグループ | 子会社のトライバルメディアハウスがLINEアカウントの代理販売、開設、運用サービスを展開 |
3815 | メディア工房 | 「LINE占い」へのコンテンツ提供 |
2489 | アドウェイズ | LINEのフリーコインを販売 |
3775 | ガイアックス | LINE公式アカウントの運営支援サービス |
【エイチーム】
韓国NHNエンターテイメントとLINEやカカオトーク、メッセンジャーを中心にスマートフォン向けゲームを共同で開発することを目的に資本業務提携。NHNはエイチーム株を3.02%取得。