ニッピは、2015年3月10日、再生医療用iPS細胞の培養に適したラミニン511E8フラグメントの製造方法を確立したと発表した。2015年6月頃販売する予定で、2020年に売上高10億円を目指す。

ラミニン511E5フラグメントはES細胞やiPS細胞の培養用の足場材。ヒトES細胞やiPS細胞を速やかに培養器に接着させる強力な細胞接着活性を持つため、高効率で細胞を増幅できる。ニッピは2013年7月より製造販売するも、用途は研究用に限られていた。

今回の製品は臨床用途での利用が可能になる。また、京都大学iPS細胞研究所で進められている再生医療用iPS細胞ストックの製造に既に使用されている。

 

【ラミニン511E8フラグメント】

項目 内容
販売開始 2015年6月頃
目標 2020年に売上高10億円


業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2015年(予) 435億円 18億円 11億円 - - -
2014年 426億円 17億円 10億円 242億円 639億円 37.4%
2013年 409億円 17億円 6.6億円 222億円 617億円 35.5%
2012年 378億円 17億円 12億円 202億円 603億円 32.8%
2011年 395億円 21億円 21億円 184億円 625億円 28.8%
2010年 382億円 16億円 7億円 156億円 605億円 25.2%