ソディックは、従来加工できない金型づくりが可能になる金属3Dプリンターを開発した。2014年10月から販売を開始。価格は6500万円。年間60台以上の生産・販売を計画している。成型加工を含めた全ての工程でアフターサービスを請け負い。2015年1月には福井にサービスビューロを開設し、受託加工も行っている。
ソディックの金属3Dプリンターは500Wの高出力レーザーを備えており、高速に作動する。厚さ2.5ミリの造形物も加工が可能で、用途はかなり広い。
項目 | 内容 |
製品 | 金属3Dプリンター |
特徴 | 従来加工できない金型づくりが可能 |
価格 | 6500万円 |
販売開始 | 2014年10月 |
生産体制 | 年間60台以上 |
ソディック
【経営計画】
ソディックは中長期的な経営指標として経常利益率10%をあげている。
目標 | |
経常利益率 | 10%以上 |
工作機械事業を日本・欧米などの成熟市場とアジア・南米などの成長市場に区分し、それぞれの市場に応じ他事業展開を行う。成熟市場である日本や北米では工作機械は市場全体に行き渡っている。そこで、競争力のある製品の投入や技術指導、保守契約によるメンテナンスを通じて、更新需要や消耗品販売の強化を図る。成長市場であるアジア・南米では、市場の成長に応じた製品の投入と拠点整備ニーズを反映した機種開発を行い、シェア拡大に取り組む。
また、食品機械事業など景気による影響が少ない事業を拡充。国内市場中心で海外展開余地が大きい産業機械事業の海外進出推進など、特定の業種や地域の需要環境に依存しない、安定した収益構造を目指す。環境負荷の小さいLED照明事業に進出するなど、市場環境の変化に対応することで、経営基盤の強化に努める。
項目 | 内容 |
成熟市場 | 競争力のある製品投入・技術指導・保守契約によるメンテナンス |
成長市場 | 市場の成長に応じた製品の投入 |
【経営環境】
業績は製造業の設備投資動向によるところが大きく、景気変動の影響を強く受ける。近年は中国やインドネシアなどASEAN諸国の経済成長を背景に、アジア地域の設備投資需要が伸びていることから、業績への貢献度が大きくなっている。
また、主力の工作機械事業において主要製品の90%以上をタイと中国で製造しているため、タイバーツ・中国人民元における対円、対ドルの為替相場の大幅な高騰が発生すると製品の製造コストの増大につながる。
項目 | 内容 |
業績 | 製造業の設備投資動向 |
製造 | 主要製品の90%以上をタイと中国で製造 |
業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2015年(予) | 690億円 | 47億円 | 32億円 | - | - | - |
2014年 | 630億円 | 56億円 | 35億円 | 494億円 | 1041億円 | 47.4% |
2013年 | 568億円 | 38億円 | 41億円 | 424億円 | 987億円 | 42.9% |
2012年 | 550億円 | 53億円 | 41億円 | 360億円 | 950億円 | 37.9% |
2011年 | 535億円 | 45億円 | 33億円 | 297億円 | 929億円 | 31.9% |
2010年 | 542億円 | 39億円 | 51億円 | 281億円 | 795億円 | 33.3% |