ファーストエスコは、2014年8月22日、公募増資などで約21億円を調達すると発表した。調達した資金は2016年6月までに大分県に建設を進めている木質バイオマス発電所の設備投資資金に充当する。2016年秋に操業開始。発電量は年12万MWh。発行済み株式総数は最大で17%増加する見通し。
増資概要
払込期日 | 2014年9月10日~2014年9月17日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 野村證券 |
公募・売出 | 143万株 |
オーバーアロットメント | 21万4500株 |
第三者割当 | 77万株(日本テクノ) |
発行価格 | 920円 |
【調達資金使途】
調達した資金は2016年6月までに大分県に建設を進めている木質バイオマス発電所の設備投資資金に充当する。2016年秋に操業開始。発電量は年12万MWh。
調達額 | 使途 | 期間 |
21億円 | 大分県の木質バイオマス発電所の設備投資 | ~2016年6月 |
業績
ファーストエスコは顧客企業の省エネルギー支援や木質バイオマスなどを燃料とする再生可能エネルギーによる発電事業を展開している。木質バイオマス発電所2基を運営し、年間で16.7MWhの電力を供給している。
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2015年(予) | 70億円 | 12億円 | 12億円 | - | - | - |
2014年 | 76億円 | 13億円 | 15億円 | 23億円 | 127億円 | 18.1% |
2013年 | 60億円 | 4.8億円 | 1.9億円 | 6.8億円 | 111億円 | 6.1% |
2012年 | 55億円 | 1.8億円 | 2.5億円 | 4.7億円 | 123億円 | 3.8% |
2011年 | 64億円 | 1.3億円 | ▲11億円 | 1.9億円 | 135億円 | 1.4% |
【セグメント別】
セグメント | 業績 | 2012年 | 2013年 | 2014年 |
省エネルギー支援 | 売上高 | 39億円 | 44億円 | 35億円 |
営業利益 | 2.2億円 | 1.3億円 | 1.6億円 | |
営業利益率 | 5.7% | 2.9% | 4.7% | |
グリーンエナジー | 売上高 | 16億円 | 23億円 | 41億円 |
営業利益 | 1.8億円 | 5.8億円 | 15億円 | |
営業利益率 | 11.3% | 24.7% | 36.7% |
【主要取引先】
企業 | 項目 | 2012年 | 2013年 |
日本テクノ | 売上高 | 2億円 | 11億円 |
割合 | 3.6% | 18.3% | |
ブリヂストン | 売上高 | 13億円 | 9.9億円 |
割合 | 25% | 16.3% | |
トヨタ自動車九州 | 売上高 | 6.7億円 | 6.3億円 |
割合 | 12% | 10.4% |
事業内容
【省エネルギー支援サービス事業】
企業間の顧客設備の省エネルギーを支援するサービス。顧客企業のエネルギー使用実態を調べ、省エネルギー診断を実施。照明設備や空調、生産設備、排熱を利用するコージェネレーションシステムの導入などを提案する。
省エネルビー支援サービス事業の採算性に影響を及ぼす主なコストは、省エネルギー設備の建設費用と維持管理費用、金融機関に支払うファイナンスコスト。
【グリーンエネジー事業】
再生可能な自然エネルギーを電力に転換する事業で主に木材バイオマス発電所の運営を行う。製材所や木工加工メーカーから排出される廃材や建築解体現場から橋油津される建築廃材から作った木材チップを発電の燃料に使用。バイオマス資源は植物が光合成によって空気中の二酸化炭素を取り込んで成長するため、バイオマスの燃焼により放出される二酸化炭素は、地球規模において二酸化炭素のバランスを崩さないものとされている。
経営計画
2015年 | 2016年 | 2017年 | |
売上高 | 70億円 | 72億円 | 91億円 |
営業利益 | 13.4億円 | 16.1億円 | 20億円 |