スターツコーポレーションは、公募増資などで約41億円を調達する。発行済み株式総数は最大5.2%増加する。
スターツコーポレーションは、2010年11月、東京都千代田区から「神田東松下町再開発プロジェクト」の事業候補者として選定。具体的に始動することとなり、資金を調達する。プロジェクトの総事業費は110億円。建設する共同住宅の一部は分譲マンションや賃貸住宅用物件として販売し、付加価値を高めた上で売却。また、建物竣工後70年間にわたって施設・共同住宅の管理収入が安定的に見込まれる。
増資概要
払込期日 | 2014年9月12日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 野村證券 |
公募・売出 | 584万株 |
オーバーアロットメント | 87万株 |
発行価格 | 1649円 |
【調達資金使途】
2015年6月までに神田東松下町開発プロジェクトにおける住宅建築のための地盤調査や建築設計、建築工事費用の一部に充当する。
調達 | 内容 | 期間 |
44億円 | 地盤調査や建築設計、建築工事費用 | ~2015年6月 |
神田東松下町再開発プロジェクト
項目 | 内容 |
総事業費 | 110億円 |
目的 | 74年間の定期借地権を活用。中間所得者層向けファミリー住宅を中心とした住宅用や広場を整備 |
【収益計画】
共同住宅のうち、一部は分譲マンションとして販売し、一部は賃貸住宅用物件として入居募集を行う。付加価値を高めた上で、スターツプロシード投資法人や不動産投資信託、第三者に譲渡する予定。また、建物竣工後70年間にわたって施設・共同住宅の管理収入が安定的に見込まれる。
業績
主要都市で遊休地の土地活用などの企画提案や建設受注、設計・施工を行う建設事業や不動産営業店舗ピタットハウスを運営し、賃貸アパート・マンションなどの入居募集を行う賃貸仲介事業、賃貸マンションや駐車場、分譲マンションなどの管理業務やリフォームメンテナンスを行う不動産管理事業などを展開している。
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年(予) | 1520億円 | 156億円 | 100億円 | - | - | - |
2013年 | 1510億円 | 161億円 | 81億円 | 427億円 | 1725億円 | 20.8% |
2012年 | 1283億円 | 121億円 | 43億円 | 350億円 | 1453億円 | 20% |
2011年 | 1177億円 | 100億円 | 33億円 | 292億円 | 1330億円 | 18.2% |
2010年 | 1122億円 | 88億円 | 20億円 | 255億円 | 1302億円 | 16.5% |
【主要セグメント】
セグメント | 項目 | 2012年 | 2013年 |
建設 | 売上高 | 449億円 | 539億円 |
営業利益 | 43億円 | 54億円 | |
営業利益率 | 9.7% | 10% | |
賃貸仲介 | 売上高 | 67億円 | 67億円 |
営業利益 | 16億円 | 17億円 | |
営業利益率 | 24.4% | 25.3% | |
不動産管理 | 売上高 | 550億円 | 584億円 |
営業利益 | 54億円 | 53億円 | |
営業利益率 | 9.8% | 9% |
【経営戦略】
基幹産業の資産コンサルティング業と不動産仲介、賃貸管理などのフィービジネスの強化を図るため、不動産営業店舗「ピタットハウス」におけるサービスの質の向上や営業を強化する。また、低層から中高層まで対応可能な免震構造住宅や子育て支援・シニア向け住宅など良質な住まいの企画を推進。都心を中心としたビル管理受託の営業強化を図る。