日新製鋼は、2014年8月29日、自己株式の売出で最大108億円を調達すると発表。2014年9月11日に売出価格が1株995円に決定し、約92億円を調達する。調達した資金は社債償還資金の一部に充当する。発行済み株式総数の約9%を売り出す。
日清製鋼は鉄鋼製品の製造・加工・販売事業を手がける。2016年度にコスト削減や統合シナジー効果、収益拡大策の実行により経常利益380億円を目指す計画。
売出概要
払込期日 | 2014年9月18日~2014年9月22日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 三菱UFJモルガン・スタンレー みずほ証券 野村證券 |
公募・売出 | 843万5000株 |
オーバーアロットメント | 126万5000株 |
処分価格 | 995円 |
【調達資金使途】
調達資金は2009年に発行した社債償還資金の一部に充当。利払いコストの軽減により収益力強化を図る。また、残る償還資金の調達方法については現在検討中としている。なお、日新製鋼は2009年の社債発行で500億円を調達している。
調達額 | 資金使途 | 期間 |
108億円 | 社債償還資金 | ~2014年10月31日 |
業績
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年(予) | 6380億円 | 155億円 | 130億円 | - | - | - |
2013年 | 5764億円 | 197億円 | 177億円 | 2159億円 | 7417億円 | 28% |
2012年 | 5189億円 | ▲168億円 | ▲373億円 | 1792億円 | 6942億円 | 24.8% |
経営戦略
【コスト削減策】
電力コストの大幅な増加やニッケルなど原材料価格の高騰に対応するため、合理化・コスト削減活動を推進。販売価格への反映活動にも務める。
周南製鋼所の製鋼設備リフレッシュ工事を早期完遂。製鋼集約によるコスト低減やコイル大型化による生産効率化を実現する。2014年後半から順次新設備を稼動。2015年春の操業を目指す。また、衣浦製造所製鋼工程を周南製鋼所へ移管し、2015年中に休止する。
日付 | 内容 |
2014年後半 | 周南製鋼所のリフレッシュ工事 |
2015年春 | 操業開始 |
2015年中 | 衣浦製造所製鋼工程を周南製鋼所へ移管 |
【成長戦略】
コア製品の1つである特殊鋼では、高洗浄度鋼を武器としたマーケット開拓に向け、呉製鉄所の新精錬炉導入工事を推進。2015年9月の完工を目指す。また、中国での自動車向け需要開拓に向け、日米合弁で特殊鋼製造・販売会社の設立を決定。2016年の操業開始を目指し、工場建設に取り組む。
日付 | 内容 |
2015年9月 | 特殊鋼の新精錬炉導入 |
2016年 | 中国で操業開始 |
【経営計画】
2016年度に事業競争力施策により170億円、海外を含めた成長戦略実行により160億円、統合シナジーにより135億円の収益拡大を行い、経常利益380億円を目指す。
2016年 | |
売上高 | 6350億円 |
経常利益 | 380億円 |
純利益 | 310億円 |