ヤマシンフィルタは、建設機械向け油圧フィルタや工作機械・農業機械など産業機械向けフィルタ、電子部品・精密部品などプロセル用フィルタの製造・販売を展開している。フィルタのキーパーツである「ろ材」を内製化。顧客の要望に合わせた仕様で独自開発し、最適な商品を供給できることが強み。
新規上場概要
上場予定日 | 2014年10月8日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 野村證券 |
公募・売出 | 51万株 |
オーバーアロットメント | 7万6500株 |
仮条件 | 2700円~2800円 |
ブック・ビルディング期間 | 2014年9月19日~2014年9月26日 |
公開価格 | 2800円 |
業績
【連結】
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2013年 | 105億円 | 7億円 | 3.3億円 | 48億円 | 86億円 | 56.2% |
2012年 | 90億円 | ▲0.6億円 | ▲2.5億円 | 44億円 | 81億円 | 54.6% |
【提出会社】
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2013年 | 96億円 | 3.3億円 | 0.7億円 | 36億円 | 69億円 | 52.6% |
2012年 | 84億円 | ▲1.3億円 | ▲2.5億円 | 36億円 | 70億円 | 51.9% |
2011年 | 106億円 | 7.8億円 | 5.3億円 | 40億円 | 79億円 | 50.9% |
2010年 | 99億円 | 20億円 | 12億円 | 37億円 | 81億円 | 46% |
2009年 | 55億円 | 1.7億円 | ▲1.6億円 | 25億円 | 59億円 | 43.5% |
製品
【建機用フィルタ】
建設機械の駆動に不可欠である油圧回路の作動油をはじめ、燃料のディーゼル・オイル、エンジン駆動に必要な潤滑油のろ過に用いられるフィルタ。建設機械の高性能化に伴い、機械回路のあらゆる部分で採用が拡大。
【産業用フィルタ】
様々な業界に応用されている油圧ユニットの作動油や潤滑油のろ過に用いられるフィルタ。対象は工作機械や農業機械、船舶、鉄道車両、航空機など。
【プロセス用フィルタ】
顧客製品の製造工程で行われるろ過に必要なフィルタ。電子部品や精密部品、液晶ディスプレイ業界などで使用される。
経営戦略
【新規用】
強みである油圧ショベルの作動油回路用フィルタに加え、燃料用、エンジンオイル用の開発に取り組む。情報通信技術による高機能化など技術開発を進める。フィルタ製品のラインナップを充実させることで需要を高める。
【交換用】
フィルタは搭載される機械が市場で稼働する限り、一定の交換需要が見込まれる。市場規模は新規用と比較して大きく、市況の影響を受けにくいため、収益源として安定している。今後も中国・アジア市場を中心に、純正品を使用するメリットを訴求し、製品の採用率向上を図る。
参考
フィルタの生産拠点は日本とフィリピンで、生産の90%をフィリピンに集約している。