UMNファーマは、2014年9月2日、公募増資などで約33億円を調達すると発表。2014年9月10日に発行価格が1株あたり3360円に決定し、約30億円を調達する。岐阜工場における組換えインフルエンザHAワクチンをはじめとするバイオ医薬品原薬の生産能力を増強。供給機会を拡大し、収益拡大サイクルの実現を目指す。株式の希薄化率は2013年10月に発行した新株予約権の残存予約権を全て消却することから、7%台となる見通し。
UMNファーマは組換えインフルエンザHAワクチンを中心とした次世代バイオ医薬品事業を展開。2006年に米PSC社から組換えインフルエンザHAワクチンの日本での独占的な開発・製造・販売権を取得。2010年には中国・韓国・台湾・香港・シンガポールで独占事業化権を追加取得した。
2010年からアステラス製薬と国内で共同開発を開始。2013年1月には米PSC社が季節性組換えインフルエンザHAワクチンとして米国食品医薬品局(FDA)より18歳から49歳までを対象に承認を取得。「Flublok」の商品名で販売を開始した。
UMNファーマでは第Ⅲ相臨床試験で全ての評価項目を達成。生産拠点の岐阜工場で性能適格性評価を完了。2014年5月にアステラス製薬が厚生労働省に製造販売承認申請を行った。
【組換えインフルエンザHAワクチン】
年 | 内容 |
2006年 | 米PSC社から日本での独占的な開発・製造・販売権を取得 |
2010年 | 中国・韓国・台湾・香港・シンガポールで独占事業化権を取得 |
2010年 | アステラス製薬と国内で共同開発開始 |
2013年1月 | 米PSC社が米FDAから承認を取得 |
2014年5月 | アステラス製薬が厚労省に製造販売承認申請 |
増資概要
払込期日 | 2014年9月18日~2014年9月24日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | SMBC日興證券 |
公募・売出 | 96万7000株 |
オーバーアロットメント | 14万4000株 |
発行価格 | 3360円 |
【調達資金使途】
一般募集で約29億円、第三者割当増資で4億円の合計約33億円を調達。10億円を岐阜工場の生産能力増強のための設備投資に、22億円を岐阜工場建設代などで金融機関から借り入れた借入金の返済に充当する。
充当額 | 内容 | 期間 |
10億円 | 岐阜工場の生産能力増強 | ~2016年12月 |
22億円 | 金融機関への返済 |
業績
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年(予) | 21億円 | ▲34億円 | ▲24億円 | - | - | - |
2013年 | 0.9億円 | ▲41億円 | ▲37億円 | 42億円 | 190億円 | 22.1% |
2012年 | 1億円 | ▲26億円 | ▲19億円 | 43億円 | 140億円 | 30.8% |
2011年 | 10億円 | ▲10億円 | ▲4.7億円 | 28億円 | 38億円 | 63.2% |
2010年 | 20億円 | 3.4億円 | 3.8億円 | 21億円 | 54億円 | 35.9% |
経営戦略
将来において、アステラス製薬への安定供給や国外への輸出を想定した場合、岐阜工場の生産能力増強が必須となる。岐阜工場は主培養槽を2基設置しているが、供給万全のために4基体制にする必要がある。2017年度には増産体制を整備する計画。
2014年 | 2017年 | |
主培養槽 | 2基 | 4基 |
【経営計画】
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | |
2018年 | 108~117億円 | 19~34億円 | 18~33億円 | 14~26億円 |
2017年 | 76~88億円 | 3.5~16億円 | 2.1~15億円 | 1.5~11億円 |
2016年 | 66~76億円 | 3.3~14億円 | 1.6~12億円 | 1.1~9.5億円 |
2015年 | 21億円 | ▲32億円 | ▲34億円 | ▲24億円 |
2014年 | 0.9億円 | ▲44億円 | ▲41億円 | ▲37億円 |