ジャパンベストレスキューシステム(JBR)は、2013年11月、自己株式の売出などで約38億円を調達した。子会社が新種の藻で放射性物質を除染する事業を福島県で展開しており、除染作業用車両の調達や藻の製造費用に充てる。 ジャパンベストレスキューシステムはガラスの割換工事や水回りのトラブル解決、カギの交換、パソコントラブルなど日常生活の中で直面する生活トラブルを解決するサービスを展開している。また2013年2月にバイノス社を子会社化。バイノス社が発見した新種の微細藻類「バイノス」を使用した排水・廃液及び廃棄物処理、道路などの除染作業も行う。バイノスを使用した除染作業は放射性物質を効率的に取り込み、除染後の破棄物を減量化できる特性を持つ。グループ所有の車両にバイノスを使用した水処理設備を搭載し、洗浄水の連続浄化・再利用を可能にすることで作業時間の短縮をしている。 {主要業績指数推移}
  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年(予) 140億円 9億円 5億円 - - -
2013年 106億円 6億円 3億円 28億円 124億円 21.8%
2012年 74億円 5億円 2億円 28億円 96億円 28.3%
2011年 72億円 5億円 4億円 28億円 89億円 31%
2010年 68億円 5億円 3億円 24億円 70億円 34.6%
2009年 55億円 2億円 ▲0.5億円 23億円 55億円 42.2%
【主要取引先】
売上高
2013年 2012年
アクアライン 12億円 12億円
大林組 18億円 -
{資金使途} 自己株式処分により調達した38億円は、東日本大震災後の除染事業を進めることを目的として、19億円を2015年10月までに除染作業用車両の購入に、10億円をバイノスを使用した除染作業製品製造と運転資金に充てる。
分野 投資額 期間
車両運搬具 19億円 2014年6月~2015年10月
バイノス関連 10億円 2013年12月~2015年10月
{経営戦略} 売上高増加を重要視。グループの認知度をさらに高め、生活の中の困りごとのニーズに即した事業を拡充する。また、2013年2月に新種の微細藻類「バイノス」を使用した除染事業の売上高を経営指標として重視する。