ダイキアクシス(4245)は、浄水槽を初めとする水処理設備の製造・施工・販売・管理維持や住宅関連商材、教育関連施設商材の販売・内外装工事を行う。水処理設備では生活排水処理、産業排水処理、地域別排水処理の用途に分類された製品を取り扱っている。また、処理する水質に応じた排水処理設備を提供すると共に、集落のし尿、生活雑排水の処理も地域の環境に合わせて設計を行う。住宅機器関連事業では一般住宅やマンション向けのシステムキッチン、トイレ、ユニットバスを元請けであるゼネコンや建築業者、ハウスメーカーに販売を行っている。
ダイキアクシスは「環境改善」と「水」をベクトルに事業を展開。国内では下水道普及率上昇で浄化槽出荷台数が減少しており、地域の絞り込みやコスト削減を進める。一方、世界の水ビジネスの成長を見込み、中国、東南アジアを重点地域に位置付け。地元のローカル企業との提携や買収などで進出し、工場排水、商業施設の排水から家庭用浄水槽まで事業を広げる方針。
{主要株主}
| 企業 |
株数 |
割合 |
| 伊予銀行 |
12万株 |
4.81％ |
| 愛媛銀行 |
12万株 |
4.81％ |
| 伊藤忠商事 |
5万株 |
2％ |
| 東京センチュリーリース |
2.67万株 |
1.07％ |
{主要業績指数推移}
【2011年～2012年(連結)】
| |
売上高 |
経常利益 |
純利益 |
純資産 |
総資産 |
自己資本比率 |
| 2012年 |
272億円 |
5億円 |
2億円 |
38億円 |
160億円 |
23.7％ |
| 2011年 |
249億円 |
4億円 |
2億円 |
35億円 |
149億円 |
23.8％ |
【2008年～2010年(個別)】
| |
売上高 |
経常利益 |
純利益 |
純資産 |
総資産 |
自己資本比率 |
| 2010年 |
217億円 |
3億円 |
2億円 |
28億円 |
129億円 |
21.9％ |
| 2009年 |
189億円 |
0.6億円 |
▲1億円 |
24億円 |
139億円 |
17.7％ |
| 2008年 |
221億円 |
▲2億円 |
▲9億円 |
26億円 |
135億円 |
19.2％ |
【主な販売先】
|
2012年 |
2011年 |
| 売上高 |
割合 |
売上高 |
割合 |
| DCMホールディングス |
35億円 |
13.1％ |
32億円 |
13％ |
{事業内容}
【環境機器関連事業】
浄化槽を始めとする各種水処理設備の製造・施工・販売・維持管理を行う。また、生活排水処理、産業排水処理、地域別排水処理の用途に分類された製品を取り扱っている。処理する水質に応じた排水処理設備を提供すると共に、集落のし尿、生活雑排水の処理も地域の環境に合わせた設計を行っている。
【住宅機器関連事業】
住宅関連商材や教育関連施設商材の販売、内外装工事を行う。一般住宅やマンション向けのシステムキッチン、トイレ、ユニットバスを元請けであるゼネコンや建築業者、ハウスメーカーに販売している。体育館のフロアやプールなど教育関連施設、農業用温室などは行政官庁からの受注に対し、専属人員による対応を行っている。なお、ユニットバスやキッチンシステムをはじめとする住宅機器関連商材は主にTOTOから仕入れており、仕入比率は2012年度で48.3％となっている。
{経営戦略}
「環境改善」と「水」をベクトルとし、浄水槽を初めとする排水処理技術と住宅関連商材の販売や工事を行うBtoB事業の展開を進めていく。2009年にはBtoCのボトルウォーター宅配事業の展開を開始し、販売チャネルを広げる。
また、世界の水ビジネス市場の成長を見込み、中国、東南アジアを重点地域と位置付け。地元のローカル企業との提携や買収などで進出し、工場排水、商業施設の排水から家庭用浄水槽まで事業の幅を広める方針。
