宅配寿司「銀のさら」を手がけるライドオン・エクスプレスは、2013年12月3日、東京証券取引所に上場する。調達資金は約5億円となる見込みで、店舗の拡大やシステム構築のために充当し、M&Aも検討している。
ライドオン・エクスプレスは宅配寿司「銀のさら」や釜飯宅配「釜寅」など約650店舗を展開している。宅配専門で顧客の来店を想定していないため、立地優位性を追求する必要が無く物件確保が容易で、物件取得費や設備投資が抑えられる。
銀のさらの顧客構成比は50代以上の利用率が高いという特性があり、今後さらなる高齢化や第2次ベビーブーム世代の人口推移と共に拡大することが予想される。また、2012年度には高齢者向け弁当宅配事業「銀のお弁当」が前年比333.8%増と伸びている。
なお、富士経済によると2012年の宅配寿司市場の市場規模は572億円と推計されている。
{主要業績指数推移}
|
売上高 |
経常利益 |
純利益 |
純資産 |
総資産 |
自己資本比率 |
2012年 |
161億円 |
5億円 |
2億円 |
9億円 |
43億円 |
22.2% |
2011年 |
146億円 |
3億円 |
0.7億円 |
7億円 |
44億円 |
15.7% |
2010年 |
128億円 |
3億円 |
0.5億円 |
6億円 |
37億円 |
15.7% |
2009年 |
121億円 |
3億円 |
▲0.6億円 |
5億円 |
35億円 |
15.3% |
2008年 |
126億円 |
2億円 |
0.4億円 |
7億円 |
35億円 |
19.4% |
{経営戦略}
外食事業のような来店型ではないため、1拠点内で複数のブランドを運営することができる。そのため、1拠点内で複数のブランドを出店することで、売上高の拡大やコストの共有化による収益性の強化を実現していく。また、1拠点内で収益強化が可能な宅配ブランドを自社開発、またはM&Aで増やして行くことも検討。長期的には、アジアを主とする海外への展開を検討していく方針。
{上場による調達資金使途}
今後の新規出店のための設備投資とシステム構築のための投資に充当する。