NPDディスプレイリサーチによると、2012年の中小型TFT液晶市場の生産は、セル生産ベースで24億8148万枚となり、2011年の24億7467万枚から0.3%増となった。枚数ベースでの成長は横ばいだが、スマートフォンの普及などにより平均画面サイズの大型化が進んでいることから、2012年のガラス基板投入面積は14.4%増の1645万平方メートルへと拡大する見通し。品目別にみると、スマートフォンを含む携帯電話向けパネルは1.3%増の20億7351万枚、デジタルカメラ向けは23%減の1億1232万枚、ゲーム機向けは9%減の4863万枚。 また、2013年の携帯電話向けディスプレイ市場は55%増の333億ドルに達すると予想されている。携帯電話のディスプレイ出荷台数は19億台に達し、2013年に15%成長すると予想されている。牽引するのはサムスンのギャラクシーとアップルのiPhone。 {中小型液晶パネル 企業とシェア}
企業 シェア 営業利益 内容
ジャパンディスプレイ 16.6% 30億円 中小型液晶パネルに特化。高精細な液晶技術で差別化
シャープ 14.8% ▲1389億円 堺工場は鴻海精密工業の傘下にし、亀山工場に傾注。中小型はアップル向けも
LGディスプレイ 13.5% 775億円 テレビ用からアップル向けまで幅広く手がける
INNOLUX 10.2% - 鴻海精密工業の子会社。アップル向けも生産
CPT 6.4% - テレビ向け大型パネルを縮小し、中小型パネルに特化