神戸天然物化学は、顧客が製品開発及び製造販売のために行う研究、開発、生産活動において必要なサンプル製品の供給や製造方法の検討を行っている。対象の有機化学品は、医療分野、情報電子分野で用いる機能性を持った化学品とその中間体で、一般的な化学品を原料として製造している。
化学品を開発する際、開発会社が全て自社で行っていた研究開発のうち、神戸天然化学が合成部分を請負。製品開発会社は機能評価研究に経営資源を集中でき、研究開発期間が短縮され、全体の開発効率が上がるとしている。
なお、神戸天然物化学は、顧客のステージが研究・開発から量産へと上がるのに伴い、ステージに応じたソリューションを提供して取引を継続し、成長するモデルを目指している。
主要顧客は国内の大手化学会社や製薬会社で売上高の95.3%を占める。また、10年以上取引を継続している会社の売上高は73.9%を占める。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2018年3月15日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | SMBC日興證券 |
公募・売出 | 226万8000株 |
オーバーアロットメント | 34万200株 |
仮条件 | 2140円~2340円 |
ブック・ビルディング期間 | 2018年2月28日~2018年3月6日 |
公開価格 | 2340円 |
経営戦略
量産ステージのビジネスを更に拡大する計画。量産ステージでは研究・開発ステージのビジネスより生産量が増加する。既存設備の稼働率向上に加え、生産能力の向上が不可欠となっている。現有設備の生産設備工場施策を行い、必要に応じて設備の増設を検討する。
また、研究・開発ステージの品質規格は暫定的な場合が多いのに比べ、量産ステージでは厳格な規格のみならず生産過剰全般に渡り品質を保証する体制が求められる。品質管理体制の強化や品質保証を含めた生産管理体制の強化を進める必要がある。
神戸天然物化学の業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2017年(4-12月) | 46億円 | 10億円 | 7.1億円 | 48億円 | 92億円 | 52.1% |
2016年 | 47億円 | 7.4億円 | 4.8億円 | 41億円 | 88億円 | 47.3% |
2015年 | 45億円 | 4億円 | 1億円 | 37億円 | 86億円 | 43.6% |
2014年 | 38億円 | 2.1億円 | 1.8億円 | 36億円 | 85億円 | 43% |
2013年 | 40億円 | 2.8億円 | 2.8億円 | 34億円 | 72億円 | 47.8% |