サインポストは、金融機関及び公共機関向けのシステムコンサルティング事業、金融機関向けに先端IT技術などを提供するソリューション事業、人工知能(AI)を活用した自動精算レジスター「ワンダーレジ」を扱うイノベーション事業を展開している。経営理念は「社会に新たな価値を創出し続ける」「お客様と社会に感謝される仕事を」。サービスの高付加価値化及び拡充に取り組み、更なる収益機会の実現を図る。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2017年11月21日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | いちよし証券 |
公募・売出 | 31万株 |
オーバーアロットメント | 4万6500株 |
仮条件 | 2000円~2200円 |
ブック・ビルディング期間 | 2017年11月2日~2017年11月9日 |
公開価格 | 2200円 |
事業
【コンサルティング事業】
金融機関及び公共機関向けに業界を搾り、専門性を高めたサービスを展開。情報化戦略、システム化構想、業務改善などを提案。金融機関や公共機関が大手ITベンダーへ発注するシステムの企画・設計・開発・運営の実行支援やマネジメント支援を行っている。第三者的立場ではなく、顧客企業の組織の一員として、問題が解決するまで主体的に対策を実行する点に優位性があるとしている。
【ソリューション事業】
コンサルティング事業で培った業務ナレッジを元にベンチャー企業などが持つ先端技術を応用。企業向けのフィンテックとしてサービスを提供している。
・バッチ処理高速化ソリューション
バッチ処理とは、大量のデータを一定期間貯めておき、コンピューターで一括処理する操作。銀行の給与振り込みや口座振替処理、クレジットカード会社の利用明細作成処理など。一般的には夜間に数時間かけて行われるが、使える時間が限られており、遅延は許されない。
有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所が開発した技術を応用し、バッチ処理速度を5倍から10倍以上高速に処理。システム構築に要する開発工数を従来技術の約半分ででき、開発コストの削減が可能となっている。
・事業性評価サービス
知的資産マネジメント支援機構が開発した事業性評価ソリューションを提供している。金融機関が行う企業の事業性評価を支援する仕組みで、各業種別に企業への質問事項などが整理されており、金融機関が質問事項の回答を集計すると、質問回答から事業課題や対策などがレポートとして出力され、そのレポートを金融機関い提供する。
金融機関がサービスを導入した場合には、導入時に初期費用を受領。その後レポート作成費用を受領する。業務提携先である知的資産マネジメント支援機構には利用料金を支払う。
・e電子便
業務提携先のイーパーセルのセキュリティ技術を用いた、安全かつ確実に機密ファイルや大容量ファイルをインターネット回線を経由して配送するサービス。伝送するデータが暗号化、相手に届くと同時に仲介するサーバー上のデータを全て消去、同時に送達確認も行える。外部・内部から不正なファイル取得が行われる危険がない。
既存ネットワークインフラを利用できることから、専門サーバーや専用回線などが不要。少額投資でサービス導入が可能となっている。
【イノベーション事業】
多量の商品画像などのビッグデータをハンドリングすることで商品そのものを自動識別し精算可能なレジスター「ワンダーレジ」を開発。バーコードリーダーで商品をひとつずつ精算するのではなく、複数の商品を高速に一括で精算。従来のレジより格段に精算時間を短縮することを目指している。
サインポストの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2017年(3-8月) | 14億円 | 1.3億円 | 0.9億円 | 4.8億円 | 13億円 | 35% |
2016年 | 17億円 | 1.6億円 | 1億円 | 4億円 | 12億円 | 33.1% |
2015年 | 14億円 | 1.4億円 | 1億円 | 3.1億円 | 10億円 | 29.4% |
2014年 | 13億円 | 0.8億円 | 0.6億円 | 2.1億円 | 9億円 | 23.6% |
2013年 | 13億円 | 0.9億円 | ▲0.3億円 | 1.3億円 | 6.1億円 | 21.7% |