カナミックネットワークは、医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業を展開。提供する「カナミッククラウドサービス」はパソコンやタブレット、スマートフォンで利用できる「医療・介護連携」「介護業務の効率化」「ビッグデータなどナレッジ共有」などに着目した課題解決型のクラウドサービス。サービス利用者に対して介護関連商品などの広告事業も展開している。
また、総務省や厚生労働省の医療・介護関連プロジェクトや地方創生事業にも参画し、高齢者支援事業から子育て支援まで活用できるICTプラットフォームを提供している。
厚生労働省は、病院や施設型の介護だけでなく、在宅医療や在宅介護を支える地域包括ケアシステムの構築を今後の社会保障制度の主な施策として推進する方針。地域包括ケアシステムの実現には、患者一人の在宅ケアに関して在宅医や訪問介護、ケアマネジャーなど他職種が入れ替わりで業務に入るため、リアルタイムに情報が共有できるような仕組づくりが必要となる。
また、要介護者が増えていくことで介護事業者やケアマネジャーが多忙化。介護職の業務効率化やノウハウの蓄積、高齢者の衣食住に関わるニーズを満たす商品知識などが必要になってくる。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2016年9月14日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 野村證券 |
公募・売出 | 22万株 |
オーバーアロットメント | 3万3000株 |
仮条件 | 2760円~3000円 |
ブック・ビルディング期間 | 2016年8月29日~2016年9月2日 |
公開価格 | 3000円 |
項目 | 内容 |
調達資金使途 | システムや関連設備、採用費、広告宣伝費に充当 |
潜在株式 | 12% |
【調達資金使途】
主にサービス拡大に備えたシステムや関連設備への投資、人員拡充における採用費用及び広告宣伝費などに充当する。
【潜在株式】
ストックオプションによる潜在株式は15万株で、発行済み株式総数の12%に相当する。
経営戦略
ビッグデータ解析サービス等の展開を通じて医療・介護分野における地域連携をさらに推進させ、患者・要介護者、医療・介護事業者に有益なソリューションを提供する。
より広い情報を提供するため、大手広告代理店と協力し、広告宣伝主を広く集め、さらに医療・介護関係者の役に立つ情報提供システムにする。
カナミックネットワークの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2016年(10-6月) | 8.5億円 | 2.1億円 | 1.3億円 | 4.7億円 | 7.3億円 | 64.2% |
2015年 | 10億円 | 2.4億円 | 1.6億円 | 3.3億円 | 6.7億円 | 50.5% |
2014年 | 7.7億円 | 1.2億円 | 0.7億円 | 1.7億円 | 5.1億円 | 34.5% |
2013年 | 5.5億円 | 0.6億円 | 0.3億円 | 1億円 | 3.4億円 | 29.5% |
2012年 | 4.3億円 | 0.1億円 | 0.04億円 | 0.6億円 | 2.6億円 | 26% |