金融庁は2020年をめどに大手保険会社に国際的な資本規制を適用する方針。東京海上ホールディングスなど大手3損保と第一生命保険の4社などが対象となる見通し。
国内規制では、契約年に将来の保険金支払い額となる負債を決めている。国際規制では、毎年の金利水準によって負債が増減。必要な資本も変動するため、終身保険など契約期間が長い保険商品を出しづらくなったり、資産運用で株式などのリスクを取りづらくなる可能性があるという。
保険会社には銀行のバーゼル規制のような世界統一基準がないため、各国の金融監督当局で構成する金融安定理事会(FSB)や保険監督者国際機構(IAIS)がルール作りを進めている。