シャープは、2014年9月27日、欧州における液晶テレビ事業をスロバキアのUMC社にブランドを供与、欧州における白物家電事業の販売事業をトルコのVestel社に移管すると発表した。「欧州」の範囲は、イタリア・ロシア・イギリス・オランダ・フランスを除く地域。人員の適正化や新しいバリューチェーンへの移行費用で63億9900万円の特別損失を計上する。2015年1月1日から新体制で事業を開始する計画。
シャープ 欧州でライセンス供与事業
項目 | 内容 |
特別損失 | 64億円 |
効果 | ライセンス供与事業にシフト |
新体制開始 | 2015年1月1日 |
【欧州テレビ事業】
欧州の液晶テレビ事業をスロバキアのUMC社にブランドを供与。ポーランドにある液晶テレビ生産拠点SMPLも譲渡する。また、マレーシアのオーディオ生産拠点SOEMで生産したオーディオ製品もUMC社がシャープブランドで販売する。
【欧州白物家電事業】
欧州の白物家電事業の販売事業をトルコのVestel社に移行。タイの家電生産拠点SATLや中国の生産拠点SSECが生産する冷蔵庫、電子レンジなどを販売する。また、Vestel社が生産する冷蔵庫、洗濯機、食洗機、電気オーブンなどの家電製品にシャープブランドを供与し、販売する。
【欧州でのシャープ事業】
デジタル複合機とそのソリューションによるドキュメント事業、インフォメーションディスプレイを中心とするビジネスソリューション、大規模太陽光発電所の設計・建設事業のエネルギー所リューション、デバイス事業など非家電事業は継続。収益力を高める。