ナノキャリア(4571)は、最先端ナノテクノロジー技術を活用し、ミセル化ナノ粒子の中に低分子化合物の薬物を封入したDDS抗がん剤を中心とした医薬品の開発。臨床試験段階にパクリタキセルミセル(NK105)、シスプラチン誘導体ミセル(CC-6004)、ダハプラチン誘導体ミセル(NC-4016)、エピルビシンミセル(NC-6300)の4つの主要パイプラインがあり、国内外で早期申請・承認に向けて開発を進めている。 各種医薬品パイプラインは研究開発段階にあり、製品の承認や上市に至るまでには長期の時間と多額の研究開発費用が必要となっている。
また、主要パイプラインの承認には十分な臨床試験患者数を確保する必要があり、資金確保が重要となっていることから、ナノキャリアは株式上場以降も第三者割当増資などにより資金を調達している。 2013年10月には3万3600株の公募増資と6300株の海外売出を実施。約86億円を調達した。増資による調達資金は、シスプラチン誘導体ミセル(NC-6004)及びダハプラチン誘導体ミセル(NC-4016)などの研究開発費用に充てる。支出時期は2018年10月まで。
主要業績推移
|
売上高 |
経常利益 |
純利益 |
純資産 |
総資産 |
自己資本比率 |
2012年 |
3.7億円 |
▲4.3億円 |
▲4.8億円 |
44億円 |
56億円 |
77.6% |
2011年 |
6.4億円 |
▲3.6億円 |
▲3.9億円 |
18億円 |
36億円 |
49.9% |
2010年 |
0.8億円 |
▲5.4億円 |
▲5.5億円 |
18億円 |
20億円 |
90.7% |
2009年 |
1.1億円 |
▲4.9億円 |
▲4.9億円 |
10億円 |
11億円 |
89.1% |
2008年 |
3.5億円 |
▲5.2億円 |
▲5.2億円 |
14億円 |
15億円 |
95.4% |
2013年10月実施した増資での資金使途
資金使途 |
金額 |
支出時期 |
シスプラチン誘導体ミセル(NC-6004)及びダハプラチン誘導体ミセル(NC-4016)などの研究開発費用 |
89.16億円 |
2013年11月~2018年10月 |
人件費や研究所費用など運転資金 |
23億円 |
これまでの増資状況
発行日 |
2012年11月 |
2012年10月 |
調達資金額 |
6.8億円 |
2.9億円 |
発行株式数 |
24万8395株 |
23万4885株 |
割当先 |
信越化学工業 |
興和 |
資金使途 |
主要開発パイプライン及び新規開発パイプラインの試験研究費用 |
エピルビジンミセル(NC-6300)の前臨床試験とその他の研究開発費用 |
支出予定時期 |
2013年1月~2016年12月 |
2012年11月~2014年10月 |
【新株予約権付き転換社債・新株予約件】
発行日 |
2012年3月 |
2012年3月 |
2012年3月 |
調達資金額 |
8.4億円 |
8.6億円 |
20.2億円 |
転換価格 |
2万8000円 |
2万8000円 |
総額1453万9000円(1個あたり21万7000円) |
発行株式数 |
23万4885株 |
23万4885株 |
23万4885株 |
割当先 |
ウィズ・ヘルスケアPE1号投資事業有限責任組合 |
シーエスケイブイシー技術革新成長支援ファンド投資事業有限責任組合 |
資金使途 |
ナノプラチンの臨床開発、原薬、製剤製造費用 27.6億円 |
ダハプラチン誘導体ミセルの臨床開発、原薬、製剤製造費用 9.12億円 |
支出予定時期 |
2012年4月~2016年3月 |