川崎重工業は、2015年に売上高1兆6000億円、営業利益900億円、経常利益850億円を目指している。年平均700億円の設備投資を実施。年平均460億円を研究開発費に投じる。また、豪州で未使用資源である褐炭から低コストな水素を製造し、日本に輸送するCO₂フリー水素チェーンを構築。2020年頃からの再生医療普及拡大に向けて、iPS細胞などの細胞自動培養装置の実証を開始した。


2013年~2015年 経営計画

項目 2015年
売上高 1兆6000億円
営業利益 900億円
経常利益 850億円
自己資本比率 23.4%
設備投資 年700億円
研究開発費 年460億円

【セグメント別】

セグメント 項目 2015年
船舶海洋 売上高 1350億円
営業利益 60億円
車両 売上高 1800億円
営業利益 130億円
航空宇宙 売上高 2700億円
営業利益 200億円
ガスタービン・機械 売上高 2500億円
営業利益 130億円
プラント・環境 売上高 1400億円
営業利益 80億円
モーターサイクル&エンジン 売上高 3000億円
営業利益 150億円
精密機械 売上高 1900億円
営業利益 220億円

【有利子負債削減】
2014年の有利子負債を2013年の4421億円から約4000億円に削減する計画。製品納期の短縮や支払い条件の緩和を通じてフリーキャッシュフローを確保。負債返済の原資とする。負債圧縮により、航空エンジンなど成長分野に資金を回す。 

  2013年 2014年(計)
有利子負債 4421億円 4000億円

【CO2フリー水素チェーン】
豪州で未利用資源である褐炭から低コストな水素を製造。日本に輸送し、水素ステーションや水素発電に利用する計画。2017年に実証チェーンの実現に向けて関係先との連携を強化。2025年の商用化を想定し、大型化・差別化技術の開発を加速する。

内容
2017年 実証チェーンの実現
2025年 商用化

【細胞自動培養装置】
 iPS細胞などの細胞自動培養装置。2020年頃からの再生医療普及拡大に向けて、2013年から国内外で実証を開始。

内容
2013年 国内外で実証を開始

 

2020年ビジョン 

「陸・海・空の運輸システム」「エネルギー環境」「産業機器」を主な事業分野とし、革新的・先進的な技術力により世界の人々の多様な要望に応える製品・サービスを素早く提供し、顧客・社会の可能性を切りひらく企業を目指す。

項目 2020年
売上高 2兆円以上
経常利益率 5%以上
設備投資 売上高の3~5%
研究開発費 売上高の3~5%