イオンとダイエーは、2014年9月24日、イオンを完全親会社、ダイエーを完全子会社とするための株式交換を行うと発表した。株式割り当て比率は、ダイエー株1株に対し、イオン株0.115株。ダイエー株式は2014年12月26日で上場廃止。イオンは2015年1月に完全子会社にする。

株式交換に際して、イオンは新たに普通株2552万8665株を発行し、割当交付。ダイエーは保有する自己株式を消却することを予定している。

今後、ダイエーの店舗の90%が立地する首都圏・京阪神に活動領域を特化。食品に経営資源を集中する。首都圏・京阪神以外の店舗やダイエー子会社は、イオンとの間で再編。北海道エリアでは、イオン北海道やマックスバリュ北海道と再編。九州エリアでは、イオン九州やマックスバリュ九州と再編。ダイエー改革への投資額は3年間で300億円を計画している。

また、2018年度をめどにダイエーの店舗名を廃止。イオングループの新ブランドに集約する方針。2018年度には売上高5000億円、営業利益150億円を目指す。


イオン ダイエーを完全子会社化

【株式交換】

  イオン ダイエー
交換比率 1 0.115

【株式】

企業 新規発行 発行済み株式総数に対する割合
イオン 2252万8665株 2.66%
企業 自己株式 発行済み株式総数に対する割合
ダイエー 16万5854株 0.08%

【改革】

項目 内容
投資額 300億円
改革 首都圏・京阪神に活動領域を特化
首都圏・京阪神以外は再編
2018年をめどにダイエーの店舗名を廃止
目標 2018年度売上高5000億円、営業利益150億円

【イオン】

  営業収益 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年(予) 7兆円 2000億円 480億円 - - -
2013年 6兆3951億円 1768億円 456億円 1兆6845億円 6兆8152億円 16.4%
2012年 5兆6853億円 2125億円 745億円 1兆4466億円 5兆7248億円 18%

【ダイエー】

  営業収益 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年(予) 7870億円 ▲70億円 ▲175億円 - - -
2013年 8136億円 ▲93億円 ▲243億円 1091億円 3249億円 33.6%
2012年 8312億円 ▲36億円 ▲36億円 1334億円 3558億円 37.5%